道具なんかいらない。家庭でもできる美味しそうな写真の撮り方。その1「光編」です。
まずフラッシュは焚かないで撮ってみましょう。これだけでも相当写真は変わります。その場の光だけで撮るのです。要するに実際に自分が見ているのと同じライティングです。ただし室内の光だけでは暗いので、どうしてもシャッタースピードが遅くなります。すると手ブレを起こしやすくなります。テーブルに肘を付くなどし、カメラをしっかりホールドして撮るようにしましょう。シャッターを押し込む瞬間に手ブレしやすいので、セルフタイマーを使うのも効果的です。
次に逆光か半逆光で撮りましょう。といっても面倒なセッティングは必要ありません。差し当たり順光さえ避けられれば充分です。順光とはカメラの側から対象に向かう光のことで、先ほど述べたフラッシュを焚いた状態がこれに当たります。つまりフラッシュを焚かないだけで、順光状態はとりあえず解消されることになります。あとは窓辺に置いた料理を室内の側から撮るといった工夫だけで、雰囲気のある写真になるでしょう。